テキスト/ケロリン桶太郎 写真/写真師マツバラ(松原 豊)
三重県のいろんな良い場所をおもしろおかしく紹介するサルシカの連載のなかでもこの「銭湯にいこに」は案外人気コーナーらしいのです。
はじまったのが2010年初夏。
以来、銭湯で落語をしたり、壁画を描いたり、三重テレビ「とってもワクドキ」とリンクしたり。
なにせ同じことを繰り返していては飽きられる。
そんなプレッシャーのなかリーダーのわたくしとしましては、いろいろ変化球を取り入れたいなあと。
その結果、前回は賢島まで電車に揺られ、定期船や路線バスに乗ってという企画を立案し、道中はそこそこ変化球を織り交ぜられたものの、銭湯にたどり着くまでがやたら長く、あげくに入った銭湯のウエイトが軽めになって反省しているところであります。
そのうえで今回のこの企画。
場所は熊野と早々にきまったものの、さてどうしたものか。
JRの鈍行に揺られて?
三重交通のバスで?
いろいろ考えたものの結局、クルマで往復するという極々普通な往復になってしまいました。
なので熊野到着からはじまりはじまり。
熊野は三重県の県庁所在地から高速を使っても2時間ちょっと。
その熊野で銭湯企画ってことは宿泊が必須。
ビジネスホテルもちらほらある中、らしさを求めて旅館を予約。
熊野駅から徒歩7~8分の場所にある紀南荘が本日のお宿。
旅館に入るや否やなぜかテンションMAXの一同。
写真師は階段、廊下、室内と写真を撮りまくって、坊農隊員は某局の夕方のニュースにツッコミを入れまくって。
こちらのお宿。なかなか素敵な雰囲気で、室内もぽかぽかにしてもらっていて熊野の定宿で決定なのであります。
宿の女将に「仕事ですか?」と尋ねられてもなかなかこちらの主旨をわかってもらいにくい。
そんな切ないオヤジ達は熊野に転勤になったウッディー山本隊員の仕事が終わるのを待って銭湯へ出発!
今日お邪魔するのはみはま湯。熊野にもう一軒あるときわ湯とは親戚同士。先代の兄弟が開拓でわたっていたブラジルから帰国して始めたそうです。
みはま湯は四男、ときわ湯は長男。
もう一軒五男が新宮でやっていた銭湯は去年けがをされてやめてしまったそうです。
どちらの銭湯も花火大会の日は14~19時、21~24時といつもより長い時間営業するそうで、いつも来る露天商の方、インターンシップの学生さんたちで賑わうそうです。
仕事を終えたウッディ山本合流。
本来は松阪在住で新婚ホヤホヤ。
なのに仕事で熊野に単身赴任中。
彼は銭湯企画が誕生したその日にサルシカに飛び込んできた男なので、彼の陣中見舞いもかねての銭湯企画なのです。
まずは釜場を見せていただいた。
こちらは燃料は重油。
匂いですぐにわかります。
暖かい釜場にはネコたちがいっぱい。
写真師がカメラを向けると一斉に威嚇。
どうやら写真師は若い女性とネコにはもてないようです(笑)。
使い込まれた機械がいい味を出してます。
次回、いよいよ湯船に身を沈めます!!
■みはま湯
熊野市木本町258
午後3時30分より午後10時30分まで
水曜定休 駐車場8台
入浴料金 大人400円、中人150円、小人70円
サウナ無料(火土曜日のみ営業)